shonan sports Vol.2
Vol.2
2007年9月23日、国立代々木第一体育館にてFリーグが開幕した。
Fリーグとは、社会人チームによるフットサルの初の本格的な全国リーグである。
全国各地に8チームあり、ホーム・セントラル・アウェーの3回戦総当りで行われるのだ。
フットサルとは……サッカーの縮小版と言ったら説明しやすいのだが、似て非なるものである。
コートはサッカーのフィールドのおよそ4分の1くらいで、ゴールも高さ2m×幅3m。
Fリーグや国際大会はピッチも体育館のようなフローリング、滑らかで平坦な場所で行われる。
サッカーと違い、交代は制限数がなく自由。試合中は前半後半に1回づつタイムアウトをとることができる。
ファウルが蓄積される、オフサイドなし、審判は主審副審の2名、スローインではなくキックインなどなど、
といったところがサッカーと異なる点だろうか。
実際に第2節のペスカドーラ町田vsステラミーゴいわて花巻戦と
第9節の湘南ベルマーレvsペスカドーラ町田戦を観戦してきた。
shonan sportsと銘打っているこの企画なので、やはり湘南ベルマーレの試合について書いてゆこうと思う。
2007年11月7日、Fリーグ第9節@相模原市総合体育館。
湘南ベルマーレのホーム開催ではあるが、会場の相模原に近い町田サポーターも数多く観戦に来ていた。
湘南側のスタンドを見ると、夏に平塚競技場で見かけた横断幕を発見した。
また、湘南サポーターの中には、サッカーのベルマーレのユニフォームを着た方も見受けられ、スポーツの枠にとらわれず
湘南ベルマーレを応援しているんだなという印象を受けた。
これが、日本でもトップクラスの地域密着、総合スポーツクラブと呼ばれる所以なのだろうか。
さて、試合の方に話を戻そう。
フットサルは20分ハーフで試合は進んでいくが、ファウルやボールがコート外に出ると時計が止められるため
実質試合時間ははおよそ一時間半近くになる。コートが小さいため、スピーディーな試合展開、攻守の切り替えの
多さ、個人技・多彩なパスワーク・全員を攻撃参加させるパワープレー…フットサル特有の面白さを発見できる。
試合は前半膠着状態。得点ランキング上位に入る町田の横江が6本のシュートを放つが、湘南GKの阿久津の
好セーブに阻まれ、どうしても欲しい先制点を奪うことができない。
このまま前半も終わるかと思われた17分、湘南の豊島が先制1-0。
直後、町田はタイムアウト(試合中、全後半一回ずつ作戦タイムを取ることができる)を取り、戦術の修正を行う。
その後両チームゴールを奪うことができず前半終了。シュート本数も湘南16本-町田17本とほぼ互角。
後半に入り、試合は動き出す。
開始直後の4分、カウンターから湘南のエース沖村リカルドに決められ2-0に。
その1分後、引き離されまいと、ファールで得たフリーキックから町田の甲斐が丁寧に決め1-2に。
反撃ムード漂う町田だったが、湘南も後半10分に荻窪が決め引き離しにかかる、1-3。
優位に試合を運ぶ湘南だったが、後半終了間際町田の怒涛の攻撃がはじまった。
後半残り5分を切ったところで、町田はGKとフィールドプレーヤーを交代させ、5人で攻めにかかる。
選手全員を攻撃に参加させる、いわゆるパワープレーだ。
後半18分、角度のないところから町田の狩野が決めて喰らいつく、2-3。
その直後同じく後半18分にゴール前の混戦から町田のホンダマルコスが決めて、ついに同点に、3-3。
同点になった後も勝ち点3を狙う町田はパワープレーを続行。
しかし湘南は冷静だった。
後半39分、町田の一瞬の隙を突き、プレスをかけボールを奪った湘南の関が自陣から無人の町田ゴールへ。
最後まで攻めの姿勢を貫いたパワープレーが裏目に出る結果だった。
試合終了間際に得点を奪った湘南が3-4で勝利。
実際にフットサルの試合を見に行って、サッカーとは違う魅力に出会うことができるはずだ。
特に後半の息を呑む試合展開は見ものだった。
サッカーにはサッカーの面白さ。フットサルにはフットサルの面白さがある。
Fリーグもあと数節で終わる。来年もおそらく新規参入チームが出てくるはずだ。
フットサルをプレーするのもいいが、トップレベルのプレーを見て興奮するのも楽しみの一つだろう。
皆さんも機会があったら是非近くのアリーナへ行ってみてはいかがでしょう?
湘南ベルマーレのホームアリーナは小田原なので、ぜひ一度足を運んで、フットサルの魅力に出会ってはいかが?