まっぴるまの怪談散歩
巣鴨プリズンとは……
正式名称を巣鴨拘置所。古くは明治28年警視庁監獄巣鴨支所として設置された。第2次世界大戦後GHQによって接収され、東条英機を始めとするA級戦犯7名、BC級戦犯53名。合わせて60名の戦犯者が処刑された場所。
皆さん、サンシャインシティで楽しく過ごしていますが、その下には今も戦犯者の死体が埋められている……なぁんて噂もあります。
そこで「池袋中央公園」にはこのような石碑が建てられました。
表には「永久平和を祈って」という字が刻まれ、裏には「第二次世界大戦後、東京市谷において極東国際軍事裁判所が課した刑及び他の連合国戦争犯罪法廷が課した一部の刑が、この地で執行された。戦争による悲劇を再びくりかえさないため、この地を前述の遺跡とし、この碑を建立する。」といった内容が刻まれていました。
心霊スポットとしての噂は
・ サンシャインが出来たばかりの頃、絞首台が邪魔なので撤去しようとしたら作業員が病気になったり事故に遭ったりと全く進まなかった。
・ 石碑から人影がにゅるりと現れる。
・サンシャインの中にある劇場。その観客席が兵隊さんでいっぱいだった。
……などなど多種多様の噂がありました。
さて、昼の2時頃到着した我々は公園内にいた十数人に、歴史や心霊スポットとしての噂をご存知がどうか聞いてまわりました。
結果
ご存知 3人。
歴史のみご存知 1人。
ご存知ない 8人。
40代以下の方はほとんどご存知ないようでした。
……歴史って忘れられていくものなんですね……。
なので
この公園の清掃員(40代 男性)の方に聞いてみました。
「池袋の歴史についてお聞きしたいのですが…」
「歴史!?
それは知らないなぁ~(^-^;)」
「それではこちらに幽霊が出るといった噂はご存知ですか?」
「え? 幽霊について? いるよ?」
いるの?
「あそこの噴水辺りによく兵隊さんが歩いているらしいよ。ここに住んでる人はよく知ってると思うよ」
ここに住んでる人?
と、ここで石碑にお供えするご老人(60代 女性)を発見。
ボサボサの白髪頭に化粧っ気のない顔。
上は白いTシャツに下はスウェットといったラフな出で立ち。ご近所の方だろうか?
「あの~…すみません」
「はぁい?」
あ、補足しておきますとこのときの「はぁい?」は普通の女性が出す声より2オクターブほど高い声と想像して頂くのがベストです。
「今池袋のことについて調べているんですが、こちらの石碑の歴史でもご存知なのかと……」
「えぇ~!? 歴史!? 区役所行って!!」
そのソプラノボイスは半径10mは響いていました。
「では何故お供えをしているのかとお供えしているのかと思いまして……」
「あ~!! 気になったのね!? でも私みたいのはダメよ!! あやふやな情報を与えるわけにはいかないもの!!」
「あの~……では幽霊が出るといったような……」
「え~!? 幽霊!? お化け出るの!?
じゃああの人に聞いて!! 私より知ってるから!!」
それは先ほどの清掃員。
苦笑い……していますね。
噴水の裏手にも道があったので歩いてみた。
……居た。
ここに住んでいると思しき男性が。
そして何故か足元には猫が。
茂みの中に家と思われるダンボールと青いビニールシート。
その前に男性3人。いずれも50~60代。
「すみません」
視線が集中する。めちゃくちゃ警戒されているよう。
「お話を伺いたいのですが……」
次の瞬間、パステルカラーのニット帽を被ったくりっくりの目をした男性と目が合った。
←こんな感じでメガネはしていません。
「お金くれる?」
これが第一声。周囲から笑い声が起こる。
「あ…いえ。こちらが心霊スポットだということで、お話を伺いたいのですが……」
すると即、左手を顔の前に出し
「いや、それはもう、ちょっと…・・」
と一切口をつぐんでしまった。
“何か”は出るのかもしれない……。
恐怖レベル
★★☆☆☆
華やかな街中のため、周りがざわついていると思いきや、公園内は結構静か。しかも住人のあの態度はちょっと恐い……。
さて、次にご紹介するのは雑司ヶ谷霊園です。もう霊園と聞いただけで出てきそう……。
←昼間なのに木の茂り具合が怖い。
周りに人がいなかったので近くの交番にいらっしゃるお巡りさんに聞いてみると
「あのね~、お巡りさんはね~、そういうのしゃべっちゃいけないんだよね~? みんなが信用しちゃうでしょ~?」
あらららら。
でも納得。
みんな肝試しに来ちゃうもんね!!
まっぴるまだけど人がいない。
木が茂っているところは茂っている。
でもって霊園。
……お化け出ないって思う方がどうかしています。
恐怖レベル
★★☆☆☆
夜に行けば恐怖レベルはMAXでしょう。ただし、住宅街なので騒ぐと迷惑な上、お巡りさんが駆けつけてくれます。
他にも「お茶上がれ地蔵」なんてものもありましたが、疲労と人気のなさのため、取材がままならなかったので、噂と写真だけご紹介させて頂きます。
東武東上線「北池袋駅」から徒歩5分。
交番のすぐ近くにあるのがこちらのお茶上がれ地蔵。
元禄時代末、結婚を反対され、病死した女の幽霊が毎夜この辺り(地蔵のある辺り)で
「お茶上がれーお茶上がれー」
とか細く悲痛な声を出しながら現れるようになったため、翌年に供養塔が建てられた。または、水商売の女性がこの辺りで亡くなり、毎夜そこを通る人々に
「お茶上がれーお茶上がれー」
と声をかけていったため、この地蔵が建てられたそうです。
ざっとご紹介していきました、池袋編。
いかがでしたでしょうか。
まだまだ暑いこの季節。
涼を求めるのなら「まっぴるまの怪談散歩」をお勧めします。