2009年2月アーカイブ

突然ですが、裁判ってどんなイメージを持ってますか?
私はニュースや新聞で見かける容疑者のイラストや
「勝訴!」っていう紙を掲げる人を思い浮かべました。
要は、自分とは関係ない場所だと思っていました。

でも、もうすぐ裁判員制度が始まりますね。
裁判員に選ばれるかはわかりませんが、
実際に人を裁くことになる可能性が自分にもあるってことになります。
人を裁く云々よりも、そもそも私は裁判ってどんなものかわかりません。
今まで、知る機会がなかったし、知ろうとも思いませんでした。

そこで、いい機会なので
裁判所、行って来ちゃいました!

場所は東京地方裁判所。
霞ヶ関駅からすぐです。

裁判所だから、なんか国会議事堂みたいに重々しい建物かと思ったら
大きなビルだったので、ちょっと拍子抜けしました。

裁判所の前には警備員が2人立っていました。
入り口は2つに分かれています。
1つ目が「弁護士、検察庁関係者専用」
2つ目は「一般来庁者専用」。
もちろん、一般来庁者専用から入ればいいんですけど、
私はここで完全にしり込みしました。
裁判所に次々に吸い込まれていく人たちは、
明らかに弁護士だったり、手馴れた関係者に見える人ばかり。
私みたいな野次馬が入っていいのかちょっとオドオドしました。

どうしようと思いながら、警備員に傍聴って何をしたらいいですか
と聞いてみたら親切に教えてくれました。
まず、入ってすぐに今日行われる裁判がわかる開廷表があるので
それを見るとわかりますよ、と言ってくれました。
気を取り直して、裁判所に入るとすぐに荷物検査があります。
何人もの警備員が立っていて、荷物検査と身体検査があります。
まるで空港のように厳重な警備です。
別に悪いことをしていなくても、緊張しました。

無事、通過すると警備の人が言っていたように、開廷表が置いてありました。
何冊もあって、民事用と書かれたものと刑事用と書かれたものと2種類ありました。
関係者と見られる人や、傍聴ファンらしき人が熱心に見ている中、
私もドキドキしながら開廷表を見てみました。

法廷ごとに分かれていて、何時からどんな裁判が行われるかが書かれている……
のだろうということはかろうじてわかりました。
でも、どれを見たらいいのかがチンプンカンプンです。
とりあえず、時間がちょうど良かったものを1つ選んでみました。

ちょうど工事中だったのか、たくさんあるエレベーターも一部が使えない状態でした。
しかも、東西でエレベーターが別だったり、
行きたい階に止まらないエレベーターがあったりと、
お目当てのエレベーターになかなかたどり着けませんでした……
ただでさえ広い裁判所内、ぐるぐる迷いながら目当ての第402号法廷へ向かいました。

さあ、傍聴人入り口から法廷に入りましょう。
が、最初入っていいのかとてもためらいました。
シンと静まり返って、法廷内の様子が全くわからないからです。
実は傍聴人入り口に小さな蓋付の窓があるのでそこから中を覗くことができるし、
途中入場や退場も大丈夫なんですけど
入ってもいいのかわからず右往左往していました。
たまたま入っていったおじさんに助けられる形で、
何食わぬ顔で入ることができました。

入ってまず法廷内の明るさにびっくりしました。
そして、裁判官の語り口が柔らかい……というより普通の喋り方で驚きました。
ちょうど被告人に黙秘権について話していたところだったのですが
きちんと被告人に対して、いいですか?とか大丈夫ですか?
とかいちいち確認をしながら話していました。
裁判官って私のイメージではもっと格式ばった口調で喋るものだと勝手に思っていました。

平成20年合(わ)第505号
偽造有印公文書行使、有印私文書偽造・同行使、詐欺未遂
これが私の傍聴した裁判の内容です。
??なんのこっちゃって思いますよね。
私もそう思います。
なので、ここで簡単に説明します。

被告人(ここではKとします)はインターネットで知り合ったある人物から
偽造の免許証を手に入れます。
それを使い、ドコモショップで携帯電話を購入します。
2件目のドコモショップで捕まりました。
という事件です。
実はドコモでは1日に2台携帯電話を購入する人は
一度本社に確認を取るんだそうです。
なので、この被告人は2件目で御用となったわけですね。

検察官がKに確かめるのを聞きながら、初心者の私でも内容を理解できました。
Kは検察官が確認することにすべてうなずきます。
別にドラマチックな展開を期待していたわけではないけれど、
なんかとてもあっさりしている印象を持ちました。
淡々と、進む感じでした。

私が違和感をもったのはKの格好でした。
新聞やニュースの絵で見るのはジャージやスウェットの被告人の姿でした。
けれどKは黒いスーツを着た小奇麗な格好をしていました。
さらに、手錠もしていなかったのでとても違和感を持ちました。

後でわかったことですが、Kは保釈中だったのでイメージと違ったみたいです。

そして!
検察官が証拠として提出した偽造の免許証。
それを見て弁護士が衝撃の一言!

「ふ~ん、よくできた……」

褒めた!?え、いいの?って思いました。

そのあと、裁判官と検事と弁護士で今後の裁判の日程を決めて裁判は終了しました。

なんだかあっけなかったな~と思いながら、法廷を出ると
Kと弁護士とKの母が話し合っていました。
次回はお父さんに来てもらって、証言してもらうからね。
みたいなことを弁護士がKと母に言って、じゃあまた!と颯爽と帰って行きました。
それを見て弁護士にとってはこれが仕事なんだよなぁとちょっと思いました。

始めて行ったので、ただドキドキしてしまいました。
あたりまえだけど、普段いる場所とは全く違っていました。
おもしろかったのが、裁判所のエレベーターの中です。
弁護士バッジをつけてスーツでびしっとしたオジサンがいれば、
スウェットの上下を着て厚化粧、でも泣いた跡がはっきりわかるおばさんもいたり、
傍聴マニアっぽいノート片手の若い男の人がいたり。
それに挙動不審な私もいましたし……
お堅いだけの裁判所かと思ったけれど、実はいろんな人が集まる
すご~く濃い場所なのかもしれません。
そんなことを思った初傍聴でした!

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